はじめに
・どの順番で勉強すればいいのか分からない
・いつから勉強すればいいのか分からない
・国試範囲が多すぎてどこから手を付ければいいか分からない
・YouTubeで2か月で受かっている人がいたから私もまだ勉強していない
はじめに大切なことを伝えておきます↓
【勉強はどれだけ効率化しても、知識をインプットするには必ず時間がかかる。アウトプットにはもっと時間がかかる】
・1日1時間の勉強で受かりました
・1か月前からの勉強で受かりました
・特にスケジュールとか考えていませんでした
こんな甘い言葉に惑わされないで下さい。受かってほしいから…
真面目に勉強してほしいから強めの言葉を使うこともありますが先に謝っておきます
ごめんなさい!

適切なスケジュール管理&適切な勉強法でしっかりと合格できますよ!
この記事では、QBから出されている参考書にそったスケジュールとなっております。
それでは早速見ていきましょう。
看護師国試1年間勉強スケジュールとは
結論から書きます。なぜこのようなスケジュールになるのかは後半に書いています。最後まで読むことでモチベアップ↑しましょう!
必修問題

・必修は1か月でマスターすること=「1~2月にマスター」
→過去6回分300問と予想問題約550問合わせて850問を1か月で最低3回解きなおすためには
「1日85問の知識と解説を理解する必要がある」
=「1日60~65ページ進める」

もちろん、内容が重複していることも多いので、実際は50問程度の新しい知識と35問程度の復習です!
必修問題は勉強方法といってもとにかく基礎知識を叩き込め!としか言いようがありません。ここでつまづいてしまうと、次に勉強する一般・状況設定で大きく時間ロスすることになるので、しっかりと知識を吸収しておきましょう。
最悪、暗記からの知識定着でも構いません。とにかく数をこなして勉強しましょう。
一般・状況設定問題
こちらは3つに分けて解説します。

1日に進めるページ数について
・一般・状況設定は9~10か月でマスターすること=「3月~12月にマスター」
→過去10年分1500ページを10か月で3回解きなおすためには
「1日15ページの知識と解説を勉強する必要がある」

こちらも重複していますが、必要知識量は必修と比べてぐっと上がります。1時間で5ページ進める速度ですが、2回目、3回目はさほど時間がかからないと思います。
復習について
この1年間勉強スケジュールでは、残り1~2か月を復習期間として設けていますが、勉強直後に復習することでより知識は定着します。
昨日の復習から勉強を始めることで、覚えるべき知識、忘れていた知識からスタートできるので勉強のハードルを意図的に下げることが出来ます。
イメージとしては、昨日の復習に1~2時間、今日の勉強に3~4時間としましょう。
どの順番で勉強するべきか
こちらについては、新しく記事を製作中ですが…
統計・法律→在宅→母性→小児→公衆衛生→老年→統合→慢性成人→急性成人
各分野を勉強する上で、必要時薬理・形態機能・基礎看護など網羅
余裕がある場合は、必修勉強時に形態機能を合わせてみておくとなお効率が良い
と伝えておきます。解説記事はしばらくお待ちください。
国試対策に必要な参考書とは

とりあえずたくさん参考書買わなきゃ!
違います。必要な教材は3つ!
なぜこれら3つがいいのかも含めて過去に記事に書いています。
参考書選びは看護師になれるか左右するといっても過言ではありません。いまのうちに購入して勉強できる環境を整えましょう。
看護師国試勉強はいつから始めればいいか
大きく3つに分けて説明していきます。
勉強時間=合格ではない
よくある勘違いで「毎日8時間勉強すれば受かる」「週5回勉強すれば受かる」なんてことを本気で考えている看護学生がいます。
もし同じ事を考えていたならすぐに修正しておきましょう。
例えば1日5時間&週5日勉強の人が1年間勉強した場合
・総合勉強時間は約1300時間
となります。では1300時間勉強した人が受かるのか?1000時間では受からないのか?
そんなことは当然厚労省も求めていません。求めているのは知識量です。
仮に1300時間を勉強に費やしたところで、残念な勉強法を実践していたり、苦手問題から目をそらし続けていた人が合格することは絶対とは言い切れません。

勉強時間マウントを取る人とは離れなさい
勉強時間で語らず知識量で勝負しなさい
1年間とれると良い

そう言われても…どれだけ時間が必要なの?
ごもっともな質問です。
もし国試まで1年以上あるなら、1年間スケジュールをおススメします。
基本的に国試の範囲というのは提示されていますが、学生はそこまで気にして見ていません。実際、厚労省が明示した「新出題基準」をみて勉強をやり直した学生は皆無でしょう。
「理想は1年間、コツコツ積み上げること」
これには2つのメリットがあります。
知識の定着力が高い

1年前の夜ご飯より、昨日の夜ご飯のほうが思い出せるのは当たり前
前日に勉強したことを復習すること、1年前に勉強したことを復習すること、どちらがより思い出せますか?と聞かれたら、間違いなく前日に勉強した方でしょう。
講義で習ったことを翌日に復習出来ることが一番ですが、真面目に勉強一筋の学生は少数派です。大半の人は日々の講義と国試勉強を別物として捉えています。
知識の定着には、初めに吸収した知識から再度勉強するまでの時間を短くすることが必要です。
つまり、大学生なら3年生から、専門生なら2年生から…と1年間スケジュールを組もうとすると、自然と今講義で学んでいる範囲を復習することになり、最終学年でまとめて勉強するときよりも勉強効率がグググっと上がります↑
だからこそ!1年間スケジュールに沿っているだけで、夏以降に勉強を始める同級生よりもかなり勉強時間を減らすことにつながっているんです!
楽したいなら、復習せよ!
焦らなくなる
2つ目は焦らなくなります。
夏以降に国試対策を始めた学生は、6か月で全範囲を網羅しますが、1年間スケジュールでは12か月の余裕があります。同じ夏ごろで比較すれば、単純に2倍の知識量を持っていることになるので、当然焦るのは遅く勉強を始めた学生です。
ここで1つ注意点
「模試の点数でかなり上位にいる」
など目に見えて国試対策勉強の成果が出た瞬間に、天狗になる学生がいます。(僕の実体験です)
今まで積み上げてきた事実に拍手、よく頑張りましたと言いたい一方で、そのまま後半年間頑張れ!
始めに書いたように、中には「2か月の勉強で受かる学生」「超効率よく知識を吸収する学生」など勉強の天才がいます。ですが基本的に普通の学生ばかりなので、あの人たち凄い人なんだな…程度に見ておきましょう。
ぜっっったいに真似しないで下さい。それができる人はごくごく一部の天才秀才です!
1年未満の人は読み終えたら勉強して下さい

やばい…もう1年間切ってるし、半年くらいしかない…どうしよう?

時間は巻き戻りません、おとなしく勉強スケジュールを組みなおして勉強してください!!
後述しますが、1年間スケジュールを作成しました。
365日で計算しているため、もし後半年しかないなら半分の日数で勉強して下さい。
YouTubeの天才たちのサムネ、秀才先輩の甘い言葉…全部取っ払って真面目に勉強して下さい。
「あなたは天才ではない」
国試の範囲を確認しよう
厚生労働省が提示している看護師国家試験、出題範囲一覧です。
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10803000-Iseikyoku-Ijika/0000158947.pdf
・必修問題ではどんなことが求められているのか=どんな知識が必要か
・各教科の出題範囲は?
などが親切に提示しています。闇雲に3~4年間で学んだことを復習する必要がありませんし、講義をした教員が国試を作る訳でもないので、講義に沿った勉強をしていても効率は悪いです。
これら出題基準から、1年間スケジュールに割り振り、勉強の順番などを独自に考慮していきます。
看護師国家試験の出題範囲とは
必修問題・・・・・・・・・・・8ページ
人体の構造と機能・・・・・・・5ページ
疾病の成り立ちと回復の促進・・5ページ
健康支援と社会保障制度・・・・6ページ
基礎看護学・・・・・・・・・・4ページ
成人看護学・・・・・・・・・・10ページ
老年看護学・・・・・・・・・・5ページ
小児看護学・・・・・・・・・・5ページ
母性看護学・・・・・・・・・・6ページ
精神看護学・・・・・・・・・・5ページ
在宅看護論・・・・・・・・・・4ページ
看護の統合と実践・・・・・・・2ページ
1年間で実際に勉強に充てられる時間とは
シンプルに計算してみましょう。
1年間の平日は約260日
祝日と被ったり、学内試験があることを考慮して240日
1日の勉強時間を5時間とすると…
240×5=1200
1年間でおよそ1200時間。そのうち、復習時間を200時間取るものとして考えると…
1年で約1000時間の勉強時間が確保できます。
これらを必修問題と一般状況設定問題に分けますが、必修問題は範囲が少ないですよね。
上に書いたように、必修は8ページ分、一般状況設定は57ページあります。その差なんと約7倍!
勉強時間を8等分してみましょう。
1000÷8=125

つまり!必修は125時間でカンペキにしないといけません!
・必修に使える時間は125時間=25日(1日5時間換算にて)
→およそ1か月で必修をマスターしなければいけない
・一般・状況設定問題に使える時間は約875時間=175日(1日5時間換算にて)
→9~10か月でマスターしなければいけない
これらの数字をもとに、現実的に必要な勉強時間を使って1年間スケジュールを作成しました。
まとめ
今回は1年間勉強スケジュールを組んでみました。
書いている自分でも、「1日でこんなに勉強しなきゃいけないとか大変だな…」と思ったくらいです。看護学生の皆さんが少しでも勉強時間の確保、効率化、合格になるようにサポートしていけたらなと思っております。
それでは、勉強頑張って下さい!応援しています!(^^)/