代謝性アシドーシス、代謝性アルカローシスとは?下痢と嘔吐の暗記だけではだめですよ!

その他

この記事を読むメリット

・代謝性アシドーシス、アルカローシスについて理解できる

・体内㏗の豆知識を知れる!(おススメ)

頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか

頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。

・脱水

・貧血

・アシドーシス

・低カリウム血症

正解は1つ目の「脱水」です。この問題は基本知識があればすぐに答えられるサービス問題です。吐くということは体内から水分が排出されるため、単純に脱水が起きますよね。嘔吐量と汗など不感蒸泄では量が違います。

今回は嘔吐=脱水という知識から、嘔吐=代謝性アルカローシスについて線の知識になるように学習していきましょう。

脱水、体液量についての復習する記事はこちら⇩

体内㏗、酸性中性アルカリ性とは

高校までの化学で習う基礎知識の復習からしていきましょう。

体内は常に中性で保たれています。

基準値は「7.35~7.45」というごく狭い範囲となります。

当然、体内のすべての物質が中性だから…というわけではありません。酸性のものがあれば、アルカリ性もあり、中性もあります。

Ryo
Ryo

厳密にいうと、中性とは7.0の値を指します。

つまり、体内は中性に限りなく近い弱塩基性(弱アルカリ性)ということですね!

基礎知識コーナー

・体内はほぼ中性

・㏗を決めるのはイオン(NaやKなど電解質のこと)

・アルカリ性=塩基性

・胃液は酸性

・腸液はアルカリ性

予想ですが、㏗のことがよくわからに人は、イオンが陽イオンか陰イオンなのか忘れてしまっている人が多い印象があります。

国試や基礎知識でよく使うイオンについての分類はこちら⇩

陽イオン

Na(ナトリウム)→Na⁺

K(カリウム)→K⁺

陰イオン

Cl(クロール)→Cl̠⁻

HCO₃(重炭酸)→HCO₃⁻

+-イオンについて再確認できました。

酸性に傾く場合は㏗が7から1に近づくので

・陽イオン(+イオン)が減る

・陰イオン(ーイオン)は増える

のどちらかになります。

アルカリ性に傾く場合は㏗が7から14に近づくので

・陽イオン(+イオン)が増える

・陰イオン(ーイオン)が減る

となります。

この陽イオン、陰イオンの動きが呼吸以外で行われたものすべてを代謝性アシドーシス、代謝性アルカローシスといいます。

さらに深堀していきましょう。

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代謝性アシドーシスとは

基礎知識を抑えました。

アシドーシス=体内が酸性に傾く

つまり

・陽イオンが減る(+が減る)

・陰イオンが増える(ーが増える)

のどちらかでしか起こらないことまでわかりました。では一つずつ選択肢を見ていきましょう。

・陽イオンが減る場合

いいかえると、+イオンが体外へ排出される場合を考えれば良いです。

では、体内で+イオンが多い場所、かつ排出しやすい場所にたまっているところはどこでしょうか?

正解は「腸液」です。

腸液は基本特性として「アルカリ性」です。

Ryo
Ryo

排便した後にお尻の周りをきれいにふかないと皮膚があれてしまう患者さんがいます。

これは便が出るために潤滑油として腸液で押し出されてきているため、「腸液=アルカリ性の液」が「皮膚=中性」に触れ、弱アルカリ性へと変化しているためにおこります。

ここまで知識が進めば後は簡単です。

Q.代謝性アシドーシスになる代表的なことといえば?

A.下痢!

正解です。腸液には大量にNa⁺が含まれています。そのため、下痢をすることで強制的に体外へNa⁺が排出されると体内は酸性に傾きます

 

 

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陰イオンが増える場合

実はケトン体が陰イオンです。

ケトン体=3つの物質の総称のため、化学式で説明するのは困難ですが、ケトン体は陰イオンである、と覚えてください。

では、ケトン体が体内で量産される時とはどういう場面でしょうか?

一言で言うならば飢餓状態です。

グルコース(基本エネルギー)が不足している場合、脂肪をエネルギーに変えますがその際に作られる物質がケトン体です。

つまり…

飢餓状態→ケトン体量産→ケトン体は陰イオン(ーイオン)→体内が酸性に傾く→代謝性アシドーシス

という流れになります。

Ryo
Ryo

ケトン体により引き起こされる代謝性アシドーシスのことをケトアシドーシスといいます。国試では必須なので覚えておきましょう!

ほかにも乳酸性アシドーシス、アルコール性アシドーシスといった名前が付けられているものもありますよ。

代謝性アシドーシスはNa⁺の動きがほとんどに関係している

腸液=アルカリ性の液と理解していれば、下痢=代謝性アシドーシスとわかる

ケトン体が増える=ケトアシドーシス

代謝性アルカローシスとは

アルカローシス=体内がアルカリ性に傾く(塩基性に傾く)

つまり

・陽イオン(+イオン)が増える

・陰イオン(ーイオン)が減る

のどちらかでしか起こらないことまでわかりました。では一つずつ選択肢を見ていきましょう。

陽イオンが増える場合

これは単純です。陽イオンを含む補水液などの投与により一時的に体内の酸塩基均衡が崩れる場合があります。Na⁺は体内に多くありますが、K⁺はそこまで多くありません。Naの100分の1程度です。

そこに、K⁺が多めに投与されることでナトリウムとカリウムのバランス崩壊を起こます。ナトリウムは水分と一緒に動く機能を持っているため、当然体内の水分量にも影響が出ます。

陽イオンが増える…というよりも陰イオンが増えたり、バランスが崩れることにより結果として陽イオンの「比率」が増える場合がほとんどになります。

 

 

陰イオンが減る場合

陰イオンが多く集まる場所はどこですか?→体内で強酸性のところはどこですか?

と聞かれたら間違いなく「胃液」です。胃液の㏗は1~2なので、ほぼ最強の酸性といって間違いないでしょう。

では、胃液が体外へ排出される場面は?と聞かれたら真っ先に思い浮かぶのが「嘔吐」です。

胃液にはCl(クロール)が多く含まれています。Clは陰イオンであるため、体内から陰イオンが出る=体内がアルカリ性へと傾くということが起こります。

Ryo
Ryo

頻回の嘔吐=体外への陰イオンの排出=体内はアルカローシス

まとめ

下痢=アシドーシス

嘔吐=アルカローシス

とだけ覚えていては、後に出てくる選択肢に対応できなくなります。今から酸塩基均衡を勉強しておくことで、様々な症状が出てきたときに、答えを知らなくても答えを予想できる力が身につきます。

この力はとても大きく、国試当日は見たことない問題が出てきても、何とか選択肢を絞ることができるようになります。

見えない力ですが、基本知識をつけておくことが合格への近道となるので焦らず、適当に流さずに勉強しておきましょう。

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以上!

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