白血球の分類って?国試頻出ですよ!

看護基礎知識

白血球について

前回に引き続き、今回は血液の中でも「白血球」に焦点を絞って勉強していきたいと思います。白血球の分類については前回の記事を参照ください⇩

Ryo
Ryo

ちなみに病院では白血球のことを「ワイセ」と呼ぶこともあります。こちらもドイツ語由来ですね。

章の後ろについている英語は採血データの際に書かれている英語になります。目印にしてみてください!

赤血球、血小板とは異なり、白血球全体における割合が基準値となります。そのため、基準値は何%という記載となります。

好中球(NEUT)

好中球」は白血球の中で最も多くあります。好中球は、 桿状核球(かんじょうかくきゅう)と分葉核球(ぶんようかくきゅう)に分類できますが、国家試験ではここまで細かく分類が問われることはないでしょう。

・特徴

貪食能をもっていて、殺菌作用があります。好中球は、体内に異物が来たと認識したらすぐに現場まで遊走し、捕食します。血管外にでることもできますが、一度出た好中球は再度血管内に戻ることはできません。主に病原体が体内に取り込まれた時に活躍します。

貪食能‥‥体内にある不要物を取り込んで、分解する作用のこと

遊走‥‥‥目的の場所まで移動すること

・基準値

桿状核球:0~20%          分葉核球:20~70%

・寿命

 1~数日。欠乏した際には体が易感染状態となる(感染しやすいこと)

好酸球(EOSINO)

好酸球」と聞いて、役割をぱっと思い浮かべるのは難しいと思います。何をしているのか、そもそも白血球の中にいるのだから、きっと殺菌でもしているのだろうか、なら好中球、好酸球、好塩基球と分ける必要ないのでは?と思う方もいると思います。

ずばり、「好酸球」の役割は寄生虫の排除、アレルギー反応です!

白血球」に分類されるものは、1つずつ役割が異なります。中でも好酸球、好塩基球は複雑で、真逆の理論を唱える学者がいるくらいです。

ここで覚えておくべきことは、「アレルギー反応に関係していること、寄生虫性の疾患では通常好酸球の数が増加すること」です。

そして、白血球のうち、好中球、好酸球、好塩基球は役割に差があるが寿命は同じということを覚えておいてください。数日で死んでしまいますが、大切な免疫の役割をもっていますよ!

・基準値

1~6%

・寿命

1~数日。欠乏時は易感染状態となる。

好塩基球(BASO)

好酸球」より「好塩基球」のほうがさらに聞くことは少なくなると思います。なぜなら好塩基球は役割が不明であるという認識が強いからです。

是非覚えていただきたいのは、Ⅰ型アレルギーに関与していることです。これ以上の知識は国試では必要とされないでしょう。

・基準値

0~1%

・寿命

1~数日。欠乏時は易感染状態となる。

単球(MONO)

単球」は、聞きなれないかも知れませんが、「マクロファージ」なら聞いたことはあるのではないでしょうか。

正確には、「単球」が血管外へと出て、分化すると「マクロファージ」へと変化します。ちなみに、分化するのはマクロファージだけではなく、「樹状細胞」にも分化しますよ!

・特徴

実は「好中球」と同じ「貪食能」を持っていて、感染の予防役割を担っています。また、上記のように血液外へと出て組織内へ移動することでマクロファージとなり、組織の異物を排除する役割も同時に担っています。

もう一つ大事な特徴があります。次に説明するリンパ球であるT細胞に抗原を提示する役割です!

…そろそろ難しい言葉ばかりになってきたとおもいますので、簡単に説明していきましょう。

単球」は体の中に入ってきた抗原(病気の元と考えてください)に対して、直接攻撃だけではなく、「〇〇って悪者が体の中に入ってきたぞ~至急応援を頼む!」と「リンパ球」にお願いする役割を持っています。

応援要請を受けた「リンパ球」がなんやかんやあって「悪者を倒す武器を作ったぞ!今から悪者をたたきに行くぜ!」となり体に入ってきた悪者(抗原)をみんなで排除しています。

イメージが大切なので、頭の中で悪者をこのキャラに当てはめて…などすると覚えやすいかもしれませんね。

・基準値

2~8%

・寿命

数時間~数日

リンパ球(LYMPH)

先ほど説明にがった「リンパ球」ですね。実はリンパ球、かなり数が多いんです。なぜなら成長具合に合わせてそれぞれ役割があるからなんですね。

成長具合から、T細胞B細胞、その他の細胞の3つに分類されます。

初めに「単球」から「体の中にこんな悪者(抗原)が入ってきたよ、応援お願いします!」と指令を受けるのが「T細胞」です。そのころ、B細胞は悪者にちょっかいをかけて、悪者に対する抗体(めちゃめちゃ効く薬というイメージ)を作っておきます。けどB細胞は臆病なので、誰かから指令を貰わないとせっかくの抗体をぶつけることができません。

そこでT細胞→B細胞へ指令がいきます。

T細胞「お前のもってる抗体が抗原に聞くぞ。それで攻撃して倒してこい!」

B細胞「わかりました先輩!!!(怖いけど頑張ろう)」

こうしてめでたく抗原は体の中から排除されました、めでたしめでたし。

この役割が必要となるので、白血球の中でも数が多いと助かるのです。

・基準値

30~40%

・寿命

1週間~数年(かなり幅が広いので、暗記しなくても大丈夫でしょう)

まとめ

今回は白血球の分類別役割について勉強しました。好酸球、好塩基球やけに説明少なくないか?と思う方もいるかも知れませんが、特有の病気でとても重要になってくる指標でもあります。いずれ、好中球が減ったときの病気など取り上げていけたらと考えています。

細かい勉強も大切ですが、このような一つの用語を一言で説明できるようになることも大切です。

是非、覚えてみてくださいね。忘れたら何度でも戻ってきてください!

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