脳死の意味や6つの判定基準とは?【深睡眠・瞳孔散大・自発呼吸・脳波・脳幹反射・6時間】除外例解説付き

疾患・応用知識

この記事を読むメリット

・脳死についての基礎知識を学べる

・6つの条件についてまとめて学べる

脳死とは?誰が判定するのか?

脳死とは、「脳幹を含む全脳機能の不可逆的な停止状態」のことを指します。

脳幹:間脳・中脳・橋・延髄からなる大脳を支えているような部位に位置する総称のこと

Ryo
Ryo

不可逆的とは、「元に戻らない」という意味です。

一度壊れた細胞が再び同じ機能を持つことがないときなどに使えます。

脳死とは、「脳がもつ役割・機能が消失したと認められること」になります。

判定者は、脳死判定の経験があり、臓器移植に関与しない2人以上の医師が必要となります。

そして、1回目の脳死判定観察から6時間以上経過した時点で2回目の脳死判定観察を行い、脳死という診断がつけられます。

脳死判定基準をみてみよう

脳死判定基準は6つあります。ひとつずつ見ていきましょう。

①深睡眠

②瞳孔両側散大

③脳幹反射の消失

④平坦脳波

⑤自発呼吸の消失

⑥6時間後の再観察にて変化なし

6つをまとめると上の表になります。さらに細かく1つずつ見ていきましょう。

①深睡眠

・JCSⅢ‐300…疼痛刺激に反応なし

・GCS3…疼痛刺激で開眼なし+発語なし+運動なし

※ただし自発運動・除脳硬直・除皮質硬直・痙攣があれば除外される

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②瞳孔両側散大

瞳孔散大し、径が左右ともに4㎜以上で固定されていると確認する

③脳幹反射の消失

脳幹反射は7つの反射を指しています。その内容とは

対光反射・角膜反射・毛様脊髄反射・眼球頭反射・前庭反射・咽頭反射・咳反射

これらすべての反射が消失していることが前提となります。

④平坦脳波

最低4誘導で30分以上の連続記録によるもので判断します。

⑤自発呼吸の消失

人工呼吸器を接続している場合は取り外し、無呼吸テストを行います。

⑥6時間以上あけた時点で再観察し、変化なし

題名のとおりです。

脳死判定の前提条件とは

脳死とされうる状態の判断前に、法的脳死判定の前提条件というものがあります。

その内容としては

・器質性脳障害(JCSⅢ-300・GCS合計点3の状態)

・深昏睡・無呼吸

・原疾患の確定(疾患が診断されていること)

・回復不能(すべての治療法を用いても回復する可能性がないこと)

これらが前提条件となります。しかし、国試では前提条件の内容までは出題されることはないのではと考えています。もし気になる方は、厚労省が毎年出題基準を掲載しているのでそちらを確認してください。

脳死の除外例とは

除外例は4つあります。

①生後12週未満

②脳死に類似した症状を示す(低体温・急性薬物中毒・代謝や内分泌障害)

③知的障害など、本人の意志表示が有効でないと思われる症例

④虐待の可能性が疑われる児童(18歳未満の者)

まとめ

今回は脳死の判定基準について一緒に勉強してきました。JCSや脳死のような判定基準や基準が決まっているものは暗記しやすく、得点につながりやすいです。サービス問題となるように数値や言葉を間違えないように覚えていきましょう。

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