呼吸困難と呼吸不全の違いとは?呼吸法や評価方法を知ろう【看護】

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呼吸評価の言葉とは

Ryo
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~という言葉から患者さんは現在呼吸不全だと考えます。

実習で患者さんの「息をするのがどうもつらくなったね。」という発言を聞いて、当時真っ先に「呼吸不全」という言葉を連想しました。

呼吸が不全、だから正しい使い方なのでは?と思っていましたが、どうやら呼吸不全という言葉の使い方を間違っていたようです。

わざわざ呼吸困難と呼吸不全という別の言葉があるのだから、何か違いがあるかもしれない…けれど些細なことだろうと思い込んでいる方はこの記事をみて自分の知識を訂正しましょう!

呼吸困難と呼吸不全の違いとは

呼吸困難と呼吸不全は何が違うと思いますか?

文字から連想すると、「困難」はつらいけどまだ大丈夫。「不全」は機能していなさそうだから危険…そんな根拠がない使い方はアウトです!!

呼吸困難⇨主観的な症状

呼吸不全⇨客観的な病態

覚え方としては「患者が呼吸がきつい・つらい・苦しい」といえば、呼吸回数やリズムに異常がなくても呼吸困難です。

呼吸不全とは、検査の結果「動脈血酸素分圧(PaO₂)が60Torr以下」で、正常な機能を維持できていない状態を指します。呼吸不全は客観的指標があり、それは以下のようになります⇩

正常:PaO₂が80~100 PaCO₂が35~45

Ⅰ型呼吸不全:PaO₂が≦60(低酸素血症) PaCO₂が≦45

Ⅱ型呼吸不全:PaO₂が≦60(低酸素血症) PaCO₂が>45(高二酸化炭素血症)

・単位は全てTorr

・PaO₂は動脈血酸素分圧のこと

・PaCO₂は動脈血二酸化炭素分圧のこと 

Ryo
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学校にもよりますが、実習では「呼吸苦」という言葉は使わないことをおススメします。正確には呼吸苦とは医療用語として適切ではないため、突っ込まれたら困ってしまいます。しっかりと呼吸困難と呼吸不全を使い分けましょう!

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呼吸困難の症状を軽減する看護

「患者さんが呼吸困難を訴えている…けれど学生でできる看護なんて何があるの?」という方、学生でもできることはあります。代表的なものを2つ挙げておきます。

起坐呼吸

片側臥呼吸

根拠まで言えるとなおいいですね。

「起坐呼吸」:臥位の状態では心臓への静脈還流が増加して呼吸困難を強めることがあります。左心不全やCOPDでは特に起坐位の姿勢を維持できるようにしましょう。起坐位を長時間取る際は褥瘡対策に除圧マットなどを使いましょう。

「片側臥呼吸」:一側肺(片側のみの肺)に病変が集中している場合は、残存機能を使用する形が効果的です。健側が下の場合は血流が集まることでガス交換が促進されます。患側が下の場合は健側への圧迫が軽減されるため、主に重症度の気胸や胸水で行われることが多いです。

急性呼吸困難と慢性呼吸困難の疾患とは

「呼吸困難と呼吸不全の違いは分かったから、呼吸困難が出やすい疾患を知りたい!」

ごもっともです。急性期に起きやすい疾患と慢性的に起こりやすい疾患をまとめました。ただし、疾患になったからといって必ず呼吸困難が出現するとは限りません。臨床では呼吸困難を軽減するために様々な医療が提供されています。一概に決めつけないようにしましょう!

【急性期】

肺水腫、肺塞栓症、無気肺、肺炎、気胸、胸膜炎、急性膿胸、気管支喘息、気管支異物

【慢性期】

肺気腫、間質性肺炎、肺高血圧症、慢性気管支炎

呼吸の評価方法とは

最後に呼吸困難の程度を見る指標を見ていきましょう。「ヒュー・ジョーンズ分類」と呼ばれるものです。ヒュー・ジョーンズ分類は5つに分類されます。Ⅰ度ほど軽く、Ⅴ度ほど重症となります。

Ⅰ度:同年齢の健常者と同様の労作(坂や階段の昇降)が可能

Ⅱ度:同年齢の健常者と同様の労作は可能だが、坂や階段の昇降が健常者と同様に行えない

Ⅲ度:平地でさえ健常者と同様の歩行は出来ないが、自分のペースで1.6㎞(1マイル)以上の歩行が可能

Ⅳ度:休み休み出なければ46m(50ヤード)以上の歩行が不可能

Ⅴ度:会話や衣服の着脱に息切れをする、また息切れのため外出ができない

Ryo
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ヒュー・ジョーンズ分類では単位に見かけないもの(ヤードやマイル)が含まれていますが、おおよそでも覚えておきましょう!

まとめ

今回は呼吸に使われる用語の解説と、それに使える評価について一緒に勉強してきました。このブログでも様々な評価方法を取り上げていますが、数字やアルファベットが小さい方が軽度なのか、重症度なのか…小さな知識の穴が国試では大穴となって襲ってきます。

何度も問題で出てくることでようやく実につく人や、視覚で覚えるタイプなど人により様々ですよね。自分に合った勉強法にこのブログを取り入れていただけると幸いです。

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以上!

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