癌でよく見るTNM分類って何?短時間解説します!

看護基礎知識

例題を見てみよう

今回はTNM分類についてさくっと勉強していきましょう‼

早速ですが、過去にどのようにTNM分類が出題されたのか一例を見てみましょう。

第100回

次の文を読み問題1に答えよ。
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μℓ、アルブミン3.7g/㎗ 、CRP0.3mg/㎗ であった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。

問1

Aさんの入院時の状態で正しいのはどれか。

1. 喫煙指数(ブリンクマン指数)は60である。

2. 肺炎の徴候がみられる。

3. 低栄養の可能性がある。

4. リンパ節転移がある。

正答は4です。

もしTNM分類という言葉が癌についてということすら分からなければ、どれだけ考えても解けない可能性は十分にあることが分かりますよね。

しかもこの問題、問1だけなら問題文をすべて読まずに、選択肢のみ見るだけでサクッと解答できることに気づけましたか??

今回はこのTNM分類について簡単に解説していきます。

TNM分類ってなに?

そもそも、TNM分類とは何を示す指標なのか…

ずばり癌(がん)の指標になります。

このTNM分類とは、「がんのできている場所についての指標」になります。

それでは1つずつ見ていきましょう~!

T分類

1つ目の分類はT分類です。

これはT:原発性腫瘍 のことを指しています。

もし、肺がんと評価された患者が、その他に転移を認められない場合、Tの後ろに数字かアルファベットが入ります。国試ではこの数値やアルファベットの内容までは詳しく聞かれないと考えられるため

・T0なら癌を患っていない状態

・Tの後ろに何かついたら癌が発見された状態

という認識で十分国試は乗り切れるでしょう。もっと詳しく知りたい方はネットで検索すれば細かい分類が出てきますよ!

Ryo
Ryo

あくまで原発性のみです。

N分類

Tの次はN分類について勉強していきましょう。

これは N:リンパ節転移 のことを指しています。

原発性腫瘍がある部位に所属するリンパ節内に転移が認められた場合、N分類に当てはまります。

ただし、リンパ節というのは全身に広がっていますよね。

このN分類では、「原発性腫瘍からみてどのリンパ節まで転移しているのか」が評価の対象になります。

・N0ならリンパ節転移がどこにもない状態

・Nの後ろに数値やアルファベットがつけばリンパ節転移している状態

T分類と同じく、Nの後ろにつく数値などまでは国試で問われることはないと思います。

M分類

最後はM分類です。

これはM:遠隔転移 のことを指しています。

Ryo
Ryo

肺がんだけだったのに、肝がんも認められた…など他の臓器や部位まで転移が確認された場合にM分類になります。

このM分類もTやNと一緒で、後ろに数値がつきます。Mの場合は、遠隔転移があるのか、無いのか?の二択のみなので、たいていの参考書にはM0とM1しかないと思います。

TNM分類でみかけるXとは?

TNM分類を出題された時、例えば

・T1N1M0

・T1N0M0

などと評価されていますが、他にも

・TXN0M0

という表記があります。

このXとは「測定不能」を指しており、いわゆる「よくわからない、判断できない」という状態を指します。

そのため、もし問題でXの表記があるからと言って、安易に「分からないし、きっとないだろう…」という甘い考え方ではいけませんよ!

まとめ

今回は癌の評価基準であるTNM分類について勉強しました。まとめるとこちら⇩

・Tは原発性腫瘍の有無

・Nはリンパ節転移の有無

・Mは遠隔転移の有無

3つの分類と、その内容を知っているだけで苦手意識の高い状況設定問題の1問(2点)を楽にとれるかもしれません。この記事を読み終えて、問題文を見てTNM分類が出てきたらサービス問題だ!と思えるようになっていると嬉しいです。

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