死因第1位悪性新生物の割合とは?【心疾患・脳血管疾患・肺炎・老衰】

看護基礎知識

この記事を読むメリット

・年代別の死因順位がわかる

・がんによる死亡の詳細な分類がわかる

死因の変動

前回は人口区分、世帯構造について学習してきました。まだ勉強していない方はこちらも一緒に勉強していきましょう!

さて、 今回は死因について一緒に勉強していきましょう。

国試では当たり前のように出題される内容ですが、死因は問われている年代によって順位が変動することがあるのをご存じですか?

目次に書かれている順位だけを鵜呑みにせず、しっかりと区切りとなる年代も覚えましょう!

第1位「悪性新生物」

第1位は「悪性新生物」です。つまりは「がん(癌)」のことをさしています。肺がん、胃がん、すい臓がんといろいろな臓器ごとに病名は異なりますが、すべてまとめての悪性新生物で一位です。

実は日本の死因の約3割は悪性新生物が占めています。1年間での死亡者数がおよそ130万人にたいして、悪性新生物での死亡数はおよそ37万人となります。

平成という元号に代わってから、悪性新生物は常に死因1位となっています。2位との差はあまりにも大きく、現在も差を広げている状態です。

悪性新生物はほかの死因と異なり、国試では男女別悪性新生物による死因順位を覚えていく必要があります。こちらも理解してしまえば簡単に覚えられるので、一緒に勉強していきましょう。

まずはこちらを見てください。

悪性新生物による死因順位 総数 死亡数(平成28年)

1位…

2位…大腸

3位…

4位…膵

5位…肝

悪性新生物による死因順位 男性 死亡数(平成30年)

1位…

2位…

3位…大腸

4位…肝

5位…膵

Ryo
Ryo

男性は1位~3位まで上から臓器順になっているので覚えやすいですね

悪性新生物による死因順位 女性 死亡数(平成30年)

1位…大腸

2位…

3位…膵

4位…肝

5位…乳房

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まずは死亡数で見ていきましょう。総数の1位は肺がんです。男女ともに肺がんは上位なのが分かりますよね。たばこ、受動喫煙が原因の方、仕事による肺がん発生もあります。一番身近で、呼吸を司る重要な肺を蝕むことで死因1位となっています。

もし国試で「悪性新生物による死因1位はどれか?」と聞かれたら肺がんで正解ですよ!

次に男性ですが、1位は変わらず肺がんです。男性の方が喫煙者が多いことはイメージ通りですし、この順位はあまり深く考えることなく納得できるでしょう。

次に女性ですが、実は大腸がんが1位なんです。これは総数の順位をみれば、おおよそ見当は付きますが、重要なことですのでしっかり覚えましょう。

いいですか?女性の「死亡数」の「1位」は「大腸」です。

それを踏まえて下を見てください。

悪性新生物の年齢調整死亡率

1位…乳房

2位…大腸

3位…

4位…膵

5位…胃

ややこしくなってきました。

ちなみに、男性は死亡数、死亡率ともに順位は変わりませんので安心してください。

問題は女性ですが、死亡数と年齢調整死亡率は順位が異なります

国試で「悪性新生物」による女性の「年齢調整死亡率」で「1位」はどれか?と聞かれたら正解は「乳房」となります。

細かい話になりますが、年齢調整死亡率は年齢構成の影響を取り除いた状態で求められる計算式となりますので、死亡率と年齢調整死亡率の差が大きくなるということは、年齢という影響が大きく出ているため「高齢化」が進んでいるということに繋がります。

Ryo
Ryo

正直よくわからない!という方は

女性の死亡数1位は大腸、年齢調整死亡率は乳房とだけ覚えましょう!

現在は女性の乳房の悪性新生物が上昇傾向にあるので注意して覚えていきましょう。

がんと関連して覚えておきたいTNM分類についてはこちら⇩

第2位「心疾患」

第2位は「心疾患」です。これは心臓が原因の疾患全てという分類になるので、よく聞く「心筋梗塞」「心不全」などが全て心疾患に入ります。

心疾患も10年以上2位が続いているため、悪性新生物と同様に年代を覚える必要はありません。

第二位は心疾患、この情報の暗記だけで十分でしょう。

第3位「肺炎」→第5位へ

つい最近まで第3位は肺炎でした。これは「肺がん」を除く「肺の炎症のみ」なので、1位の悪性新生物や2位の心疾患と比べると一つの疾患名のみでこの順位はかなり高いと考えられます。

実は次に出てくる第4位の脳血管疾患とセットで覚えてほしい内容となります。

というのも、順位の変動があったのが肺炎と脳血管疾患だけだからです。逆に言えばこの年代前は三位に脳血管疾患が入っていたことになりますよね。

Ryo
Ryo

ズバリ‼

平成23年(2011年)を境に順位が変動しました!

つまり、国試で出やすい傾向としては

平成22年における死因第3位はどれか

平成23年における死因第3位はどれか

もちろん、上は脳血管疾患、下は肺炎となります。死因ではこの23年問題を除けば4つの順位を暗記するだけでおおよその問題は解けるようになります。

平成23年、つまり2011年という年数をしっかりと覚えていきましょう!

ちなみに…近年肺炎の順位が著しく変動しています。今の情報を問われているのか、過去の情報を問われているのかを確認しましょう。

「現在、肺炎は5位です。」

第4位「脳血管疾患」

第4位は「脳血管疾患」です。第3位の肺炎で勉強したように、平成22年までは第3位でしたが、現在は減少傾向にあります。この脳血管疾患も脳の血管による全ての疾患のため、実質肺炎以外は病気の総称となります。

脳血管疾患や心疾患の中での順位が問われることはまずないと思います。

心配な人は豆知識程度に触れてみるのもアリだと思いますよ。

近年の傾向

実は「平成30年(2019年)」は、順位が著しく変動しています。国試でどこまで最新のものが出されるかわかりませんが、かなり重要なので覚えてください。

平成30年における死因の順位変動は

1位…悪性新生物

2位…心疾患

3位…老衰

4位…脳血管疾患

5位…肺炎

となります。覚えるべき年代は平成23年、平成30年から順位が変動している。

まとめ

今回は死因について勉強しました。重要なことは

女性の悪性新生物の順位の違い

平成23年と平成30年で順位が変わる

この二つだけです。後は順位を暗記するだけなので、焦らず問題を解いて慣れていきましょう。大丈夫、今まで勉強した人口や世帯構造、死因などの統計はサービス問題ですよ!!

こちらも一緒に勉強してみませんか?⇩

以上!

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