この記事を読むメリット
・世帯ごとの名称、割合がわかる
・高齢者を含む世帯の割合がわかる
世帯構造を復習する前に
前回は人口について勉強しました。まだみてない方はこちらからどうぞ。
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前回学んだ〇〇指数とは異なり、今回は世帯構造について勉強していきましょう!
世帯構造の3種類とは
まずは世帯構造の分類をしていきましょう!
下の表を見てください。
・核家族世帯
・単独世帯
・三世代世帯
世帯構造は大きく分けて3つに分類できます。
・核家族世帯

核家族世帯は「夫婦のみの世帯」と「夫婦(またはひとり親)と未婚の子のみの世帯」に分類されます。国試では核家族世帯という言葉以外に、夫婦のみの世帯の割合なども聞かれることがあるため、1つずつ覚えていきましょう。
核家族世帯は全世帯の約60%を占めています!
結婚した2人、もしくは結婚指定に子供を持つ世帯なので、大半は核家族といえるでしょう。
「夫婦と未婚の子のみの世帯」は全世帯の30%、「夫婦のみの世帯」は24%と、夫婦と未婚の子のみの世帯のほうがやや多いです。
・単独世帯

単独世帯とは、「家に一人でいる」世帯のことを指します。一人暮らしの学生や、未婚の社会人の方が一人暮らしをしている場合がこれにあてはまります。
・三世代世帯

三世代世帯とは、その名の通り祖父母、父母、子どもと三世代の家族が一緒に暮らしている世帯を指します。
現代の傾向としては、「三世代世帯」の減少、「単独世帯」の増加となります。
ここで注意しなければいけないことを勉強しましょう。
核家族の割合は60%ほどで、国試ではよく問われます。しかし、「夫婦と未婚の子のみの世帯」は30%、「単独世帯」が27%、「夫婦のみの世帯」が23.7%と実は単独世帯の増加に伴い、順位が変わってきています。
選択肢によって答えが変わりやすいため、ここでしっかりと覚えましょう。
1位…核家族世帯
2位…単独世帯
3位…三世代世帯
ですが、聞かれ方によっては
1位…夫婦と未婚の子のみの世帯 (核家族)
2位…単独世帯
3位…夫婦のみの世帯 (核家族)
4位…三世代世帯
となります。
次は高齢者を基準値した世帯構造を見ていきましょう。
高齢者を含む世帯構造の割合とは
国試では高齢者を含む核家族の割合は?などといった高齢者に視点を合わせた問題が出題されることがあります。一緒に勉強していきましょう。ただし、分からなくなったら戻って何度も確認しましょう。
ここでいう高齢者とは「65歳以上(仕事の有無は関係なし)の方」を対象になっています。人口構造のとき同様、年齢のみで区別されるので注意して覚えていきましょう。
はじめに覚えてもらいたいのは、全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯数の割合は約48%ということです。全世帯のうち、およそ半分に高齢者が住んでいることになります。今後は高齢化に伴い、更にこの数値は上がっていくとされています。
この半分という数値を踏まえて、次に進みましょう。
65歳以上の者がいる世帯で最も多いのは実は「夫婦のみの世帯」なんです!!意外ですよね。これは最近注目されている老々介護や田舎の高齢化のように、年老いた夫婦のみが家にいる、この割合が約31%と言われています。
次いで「単独世帯」が約27%(そのうち女性の単独世帯が約7割)です。女性の方が単独世帯で多いのは、男性よりも長命であることから想像しやすいでしょう。
次いで「親と未婚の子のみの世帯」が約20.7%、「三世代世帯」が約11%となります。
現代の傾向として、「高齢者の単独世帯」「高齢者夫婦のみの世帯」が増加、「高齢者のいる三世代世帯」が減少となります。
たくさん割合が出てきましたよね。これが間違えやすい罠ともいえるでしょう。
個人的におすすめの暗記方法は、まず高齢者関係なく、世帯構造割合を暗記すること。そして、もう完全に暗記した!という頃に改めて高齢者の割合について触れることです。
国試前に統計を詰め込むことはお勧めしません。なぜなら、似たような数値、言葉、分類だらけで解いているときに疑い始めてしまうからです。
それなら、最初から疑わないように「核家族は全世帯の6割!」と暗記していたほうが実は迷いにくいと思います。
国試対策と看護実習のWサポートなら吉田ゼミナール
平成28年の家族の世帯構造とは
第100回
日本における平成28年の家族の世帯構造で最も多いのはどれか。
1.夫婦と未婚の子のみの世帯
2.三世代世帯
3.単独世帯
4.母子世帯
正解は最後⇩
まとめ
今回は暗記が多いため、文章を意図的に短くしています。分からない箇所で、スクロールするのを止めて、また上に戻って、また少し下を見て…という勉強法でいいと思います。
統計では、更に複雑な分類、層など間違えやすい言葉が連発します。正直いってとても面倒な範囲となりますが、点数を稼ぐには非常に優秀な分野でもあります。
成人領域や生理学は範囲が広く、点数にふらつきが出ると思いますが、統計はしっかりと暗記していればサービス問題に早変わりします。
焦らず、時間のある時に少しずつ覚えていきましょう。
統計の視点から、こちらも一緒に勉強しませんか?⇩
解答
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