心筋梗塞と狭心症の違いと治療法とは 同じではありません!【108回午後15問】

循環器・血液

心筋梗塞と狭心症のイメージを持てるようにとにかく簡単にしました。5分で読めますよ!

狭心症発作時に舌下投与【108回午後15問】

狭心症発作時に舌下投与するのはどれか

1.ヘパリン

2.ジゴキシン

3.アドレナリン

4.ニトログリセリン

正解は4のニトログリセリンです。

Ryo
Ryo

狭心症ではニトログリセリンね。覚えたぞ、勉強おしまい!

とならないようにしましょう。

国家試験過去問は勉強の視点として最高の教材になります。実際、僕はQBを使って勉強していましたが、「必修問題くらいなら暗記でいいかな…」と読み飛ばしていました。

それが大きな落とし穴

時期にもよりますが、夏までに必修を勉強する過程で、選択肢や問題文に出てくる言葉の理解は合格の近道となります。それはなぜなのか…

国試は類似問題がとにかく多いからです。暗記という一番楽な道を進んでいても、ある程度の点数は取れますが、根本的理解が必要になるのが状況設定問題です。今回は、狭心症と心筋梗塞の違いを簡単に勉強していきましょう。

心筋梗塞とは

梗塞」とは、簡単に言ってしまえば道路(血管)がふさがることです。車が通れなくなっているので、勿論渋滞しますよね。

血液が渋滞した結果、ふさがった先に栄養の供給がいかず、細胞が壊死していきます。

冠動脈で梗塞が起きることで、本来心臓にくるべき血液が来ず壊死して機能不全をおこすことが「心筋梗塞」といいます。

完全に道(血管)が塞がることが心筋梗塞です。

心筋梗塞のイメージは付きましたか?もし、冠動脈や心臓について再度勉強したいという方はこちら⇩

狭心症とは

心筋梗塞は道が完全に塞がる状態でなりました。

狭心症はもう少しで塞がる…というくらいの状態が続くと起こります。つまり、渋滞しているし、道幅も狭いけど何とか車一台通れるよ!というイメージです。

ギリギリ血液を送れているので急遽細胞の壊死が始まるわけではありません。ただし、激しく胸が締め付けられるような痛みを出すことで有名です。

書いて字のごとく「狭心症」とは、心臓(冠動脈)の道が狭い病気です。

まとめると⇩

心筋梗塞:血管が塞がり、血液が完全に送られない状態

狭心症:血管が狭まり、血液が少ししか送られていない状態かつ胸痛あり

狭心症に使うニトログリセリンとは

対処法は冒頭にあったニトログリセリンですが、なぜニトログリセリンを使うのか考えたことはありますか?

ニトログリセリンの効果について軽く触れておくと

ニトログリセリンは血管拡張剤ともいわれており、血管を拡張させる薬になります。狭心症は道が狭いだけなので、道を広げてあげることが急性期治療になります。また、薬物の吸収がもっともはやいのは「舌下」です。

なぜ舌下が一番早いのか?

それは肝臓を経由することなく作用するからです。本来、薬を投与すると肝臓で「初回通過効果」とよばれる作用が起こります。

これにより薬の成分が変化したり、投与した効果よりも半減したりといったマイナスの効果が起こります。狭心症症状は急性期の状態であり、初回通過効果を待っている暇がありません。

また、狭心症と診断された人でも、普通に生活している人がほとんどです。

そんな中、「症状が出たから病院へ…」なんてしていては手遅れになってしまいます。

舌下で服薬できるニトログリセリンのシートを処方されます。狭心症症状発現時にすぐさま対処できるようにという医療の配慮です。

このニトログリセリン、狭心症にしか使えないので注意です。

ニトログリセリンはあくまで「いまある血管を拡張する作用」を持っているのであって、「ふさがった 血管をこじ開ける作用」は持っていません。血管がすでに詰まっている心筋梗塞には意味をなしません

曖昧に覚えている人は引っかかりやすいので注意してください!

虚血性心疾患とは

国試でも出てくる言葉の一つに虚血性心疾患があります。分解して理解すると…

虚血:局所での貧血の事。何らかの理由で血液がうまく流れていないこと。

心疾患:心臓の病気

足すと…血液不足により心臓で起きている病気

そうです!

虚血性心疾患=狭心症+心筋梗塞

なんと簡単!単語で分解すれば看護の難しそうな言葉も実はあっさり理解できるんですよ!

まとめ

・虚血性心疾患の中に狭心症、心因梗塞がある

・狭心症が悪化すると心筋梗塞になる

・ニトログリセリンは血管拡張作用で狭心症にしか使えない

必修問題の1問からこれだけ勉強を繋げることが出来ました。今後は国試の過去問の解説もしていきます!

点と点の知識が繋がる時ほど「勉強できた!」と思える瞬間はありませんね!

以上!

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