看護師国家試験対策において参考書選びは合否を分ける大切な選択です。
今回は僕が実際に使用していた参考書でもある「クエスチョン・バンク(QB)」についておすすめするメリットを紹介します。
参考書には様々な種類がありますが、基本を押さえるとしたらRB+QBのセットで使うのが最強です。
その理由も含めて、それぞれ解説しています。
クエスチョンバンク(QB)の3つのメリットとは
クエスチョンバンク(以下QBと書きます)には2冊の参考書があります。


1冊目はSelect必修、2冊目は国家試験問題対策です。この記事ではどちらの参考書にも共通して言えるメリットを解説していきます。
きになるメリット3つはこちら⇩
1:試験の全範囲を学習できる
2:RBと連携している
3:正答率から苦手問題を細かく分析できる
1つずつ深堀していきます。
試験の全範囲を学習できる
1つ目のメリットは国試範囲の網羅が簡単になります。
国試の新出題基準を見ている学生は意外と少ないのではないでしょうか。
毎年厚労省のホームページでは「今年の国家試験範囲はこれだ!」と言った内容が投稿されています。では、それを見てみると…表、表、表!!!
誰がこんな文字ばかりの出題範囲を見て「スケジュール管理」が出来るかー!と学生時代なりました。
先輩たちに聞いても「厚労省からそんなの出てたんだ」「意味ないよあれ、読む気無くなるだけ」と言われる始末。
そんな全学生の強い味方、それが「レビューブック」です。
レビューブックには1年前の出題範囲をなぞった参考書、つまり「去年の国試に必要な知識総まとめ」となっています。

※注意事項※
新出題基準は夏頃にでるため、どの参考書も対応していません
新出題基準と言っても大幅に変わることはありません。少し調べていただければ、「どの範囲が増えたのか」がよくわかると思います。
RBと連携している
2つ目のメリットはレビューブックと連携しているため、作業量を大幅に減らすことができます。
学生がやりがちなミスとして
参考書をたくさんor気になったものだけ買う
⇩
分からない解説用語、知識を調べるために別の参考書を使う
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調べ学習にたくさん時間を使う
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勉強時間の大半が調べ学習となる
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「8時間勉強した」の中身は実際には4時間勉強+4時間調べ学習
実際の勉強時間は半分にも満たないことはあります。そこで活躍するのが参考書ごとの連携です。
RBとQBシリーズは連携しており、QBの解説について詳しく知りたい、もっと基礎知識を深めたい場合は解説に「RBの〇ページ」と親切に書いてあります。
レビューブックは国試全範囲を網羅する参考書なので、まずはレビューブックに書いてある基礎知識をいれることが大切です。
そしてこれが一番素晴らしい参考書セットである理由ですが…
必修問題は暗記がほとんどと考えている参考書が多く解説が少ないです。ですが、必修の解説でも不足する知識は出てきます。それを簡単に補える参考書はレビューブック・クエスチョンバンクがずば抜けています。
さらに、勉強時間を効率化することは「集中力の持続」「勉強時間の短縮」「精神的な余裕」を生みます。
・毎日12時間勉強する人
・毎日効率よく4時間勉強する人
どちらの生活が楽かは明白でしょう。ただ参考書を選ぶのではなく、国試までの時間を効率化するためにお金を使いましょう。
正答率から苦手問題を細かく分析できる
3つ目のメリットは正答率がすべての問題に記載されていることです。
必修・一般状況設定問題問わず、自分の知識が偏っていたり、苦手な範囲を知るには「模試」を使う学生が多いです。しかし、模試の300点程度では網羅できるはずありません。
たまたま自分のわかる疾患が出てきたからその範囲は大丈夫だと本気で思いますか?
なんとなくで正解した正答率を見て安心していませんか?
QBではすべての問題に正答率が表示されています。
・8割以上の正答率を絶対に落とさない勉強をする期間
・6割以上を積極的に勉強していく期間
・安定して解けるようになると嬉しい難問を勉強する期間
国試対策では、みんなが正解する問題を落とさないことが必須条件となります。
正答率2割の問題が取れていたことよりも、8割以上の問題を数問落としているほうに危機感を抱いた方がいいでしょう。
ご存じの通り、国試の合格率は90%前後です。
つまり…8割以上正答率がある問題をすべて落とさなければ必ず受かる仕組みになっています。
2割以下の正答率の問題を必死に基礎知識からの応用を深めて解きますか?
それとも8割以上の正答率がある問題を時間内にたくさん解いて、基礎知識の復習回数を増やしますか?
当然、後者の方が安定して点数が伸びます。
せっかく正答率があるので、これを活用しない手は無いですよ。
参考書をおすすめする理由とは
参考書ランキングを作成しているので、こちらの記事を読んでみませんか?⇩
参考書をおススメする理由なんて1つしかありません。
「これを読んだ学生の全員が効率よく勉強して、楽しく学生生活を過ごしつつ国試も全員合格すること」です。
人と変わったことをしたからと言って国試に合格することはありません。100回以上も看護師国家試験を実施してきた中で、過去の先輩方が積み上げてきた結果、8割以上の学生がレビューブックを使って国試を受かってきたという最強の統計があります。
わざわざ「私はこの本で勉強するんだ」「参考書なんていらない、教科書があれば十分」「私は1人で勉強する」と自分ルールを作るのはやめましょう。
8割以上が使う参考書で、8割以上の正答率が全問正解すれば国試は絶対に受かります。
まずはスケジュール管理もかねて早めに手に入れておきましょう。
適切な参考書の選び方とは
参考書の選び方は人それぞれです。
・先輩のおすすめ
・とりあえず有名な参考書
・みんなが持っているから
・本に〇割以上的中と書いてあるから
このような選び方が多いのではないでしょうか。先輩である僕から言わせてもらえば、「変なことはするな」につきます。
本の選び方はこちら⇩
・解説量が自分に合っているか
・持ち運べるか
・やる気を継続できるか
・分析ができるか
解説量はそのままです。解説が少なすぎる参考書で勉強していても、知識が薄くなります。参考書は知識を入れるためのものです。
問題だけ解いておしまいという参考書は参考書とは言えません、それは問題集です。
問題集ではなく、参考書を買うようにしましょう。
持ち運びとやる気は似ていますが、分厚すぎてもやる気はなくなるし家で勉強するしかなくなりますよね。
環境づくりの一環として、参考書を選んでみましょう。
そして最後に「分析」
模試の分析量では圧倒的に不足です。正答率や難問、過去何回出ているのか、類似問題が多い範囲などまとめられている参考書を手に入れると強いですよ。
それらすべてが含まれているのがRB・QBのセットです。
この記事を読んで、実際に行動する学生は合格できます。それだけ行動するまでに腰が重くないことは大切です。
今の自分にできることを頑張りましょう。
国試全員合格するよう祈ってます。
