原始反射の種類と時期と特徴一覧!【バビンスキー・頸反射・モロー反射】

母性・小児

バビンスキー徴候の時期・特徴とは

前回は足底把握反射について勉強したと思います。まだの方はこちらも一緒にご覧ください⇩

よく耳にするのが、バビンスキー徴候と足底把握反射を同じものだと解釈している方がいます。そんな勘違いをしている方、足底把握反射だけ読んで、「嘘!?うちの子はそんな風にならない!!」と間違って覚えてしまっている方へ向けて解説していきます。

足底把握反射とバビンスキー徴候の大きな違いは「指がどちらを向くか」です。

前回の復習をしましょう。足底把握反射は、足底を押すことですべての指が底屈(足の裏側に曲がること)します。では、バビンスキー徴候はどうでしょう。

バビンスキー徴候では、足底外側(足の裏、かかと~小指に向けて)を擦過(ようは指でなぞること)することで反射が起きます。この時点で違いがありますよね。足底を押すのか、擦過するのかで出てくる反射は異なります。

そして、バビンスキー徴候の反射は、親趾(母趾)が背屈(ようは手前にのけぞること)すること、そのほかの趾が開扇(趾が開くこと)することです。つまりは親趾だけ自分の方を向いて、他の趾は離れようとするわけです。

消失時期は「1歳~2歳」です。2歳を過ぎてもバビンスキー徴候が見られた場合は一度お医者さんに受診しましょう。この反射は、錐体外路障害で見られることが多いため、通常ならば大人、2歳以上の子どもには見られません。

まとめ

足底把握反射とバビンスキー徴候は違う

バビンスキー徴候は親趾が背屈、他趾が開扇する

非対称性緊張性頸反射の時期・特徴とは

読み方は「ひたいしょうせいきんちょうせいけいはんしゃ」です。

続いては見た感じなんとも名前がややこしい原始反射です。

ですが、分解して考えていくと納得する名前となっていますので、文字だけ暗記するということがないようにしましょう。

皆さんは弓道を見たことはありますか?見たことがなくてもイメージはつきやすいかもしれません。「よくわからないけど、的の方を向いて弦を引っ張っている感じ」これくらいのイメージで大丈夫です。

非対称性緊張性頸反射とは、仰臥位(上向きで寝る)で体幹を固定し、頭を左右どちらかに回します。その時に、顔が向いている側の上下肢が伸展+反対側の上下肢が屈曲する反射です。

ひとつずつ簡単に解説していきます!ご安心ください。できれば実際にこれを読みながら動いてみるのも覚えやすいと思います。

まず上を向いて寝てください。体幹、つまりは四肢と顔以外動かすなってことです。では、顔だけ右を向いてください。その際、右手、右足は伸ばしたままにしてください。次に左手、左足を曲げてください。左足を除くと、まるで弓道をしているポーズになりませんか?

個人的には、「弓道のポーズに矢を引いているほうの足が曲がったぁ!」と覚えています。ちなみに、非対称性緊張性頸反射が消失するころには、寝返りが打てるようになります。そうです、これも練習なんですね。

非対称性。つまりは体を縦半分に分けた時、右と左が違うということ。

緊張性。ここで言う緊張は筋肉の緊張です。縦半分の片方の上下肢はピンっと伸びてます。

頸。くびをどちらかに向くことで反射が始まります。

これを全部繋げただけです。非対称性緊張性頸反射。何度も言ってると口が覚えていきますよ!

消失時期は「3~4か月」です。

気づきましたか?手掌把握反射と同じタイミングです。

まとめ

非対称性緊張性頸反射、名前の通りの反射である

弓道のポーズ!

消失時期は手掌把握反射と一緒の3~4か月

モロー反射の時期・特徴とは

次はモロー反射です。ついに名前を聞いただけでは分からない、関連する原始反射もないものがやってきました。これをイメージするなら、一番わかりやすいのが「胴上げ」です。

まず仰臥位(上を向いて寝る)になります。頭を約30度ほど持ち上げて、急に頭を落とすと反射が起きます。ただし、手は離さないでくださいね!?あくまで、急に頭を下げるだけです。

反射の内容は、両腕(両上肢)の伸展・外転、手掌を開く+両足(両下肢)を内展・屈曲です。

ひとつずつ解説していきます。

両腕の伸展・外転、手掌を開くとは、万歳をしてる状態です。腕から手先にかけて伸びるところは全部伸ばしていると想像すれば分かりやすいと思います。

両足を内展・屈曲とは。体の中心に向けて足が閉じていき、かつ曲がることです。体育座りをしている感じのイメージでいいと思います。

もっと簡単なイメージをいうと、「腕は全部伸びて、足は内側に引っ込める」ですね。

消失期間はなんと「3~4か月」…もう言いたいことわかりますよね。

「3~4か月」の原始反射は、手掌把握反射、非対称性緊張性頸反射、モロー反射と3つ出てきましたね。

4ヶ月を過ぎて持続する場合は運動発達を疑います。

まとめ

頭を急に下げると胴上げのポーズ

モロー反射も3~4か月で消失する

頭部を持ち上げ急に支えをとったとき【国試過去問】

早速、今まで学習したことを復習していく時間です。インプットだけでは国試は乗り切れませんよ!!

今回は優しめの問題選択にしました。分からない場合は、再度読み込んでいきましょう。

第88回看護師国家試験

仰臥位の新生児の頭部を持ち上げ急に支えをとったときに抱きつくような運動をする。この原始反射はどれか。

1.探索反射

2.モロー反射

3.把握反射

4.緊張性頸反射

Ryo
Ryo

ここで大切なことは「頭」「抱きつく」というキーワードに気づけるか?ですよ!

第107回看護師国家試験

原始反射はどれか

1.手掌把握反射

2.視性立ち直り反射

3.パラシュート反射

4.Landau<ランドー>反射

Ryo
Ryo

ここで大切なことは、見たことがない選択肢に慌てないこと、今ある知識で十分に答えは導き出せます!

答えはホームページ一番下に記入しておきます。

まとめ

ここまで原始反射について勉強してきました。2問目は原始反射と反射を分類できるかどうかの試験問題となります。

国家試験では、正直聞いたこともないような選択肢、問題内容が含まれていることもあります。そんなときは悔やんでも仕方がありません。今ある知識を総動員して消去していくことも大切な点数への近道です。諦めずに取り組んでいきましょう。

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りょう@漢護師の部屋(@ryo-lifefree)

解答

88回………

107回………

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