・看護師1年目の給与や賞与がわかる
・就職活動の指標になる
看護師1年目、給料を全公開します
結論から書きます。

夜勤なし残業一部ありで手取り:約20万~22万
夜勤1回約8000円
・1年目の初め数か月は夜勤なし
・その後1回、2回と増えていくため、手取りに上乗せ
Ryoの勤務していた病院ではこのような手取り、夜勤手当になっていました。もちろん、東京勤務の人や地方勤務の人、法人によっても変化しますので、これは一例です。
次に、看護師1年目の平均給与について紹介します。

え!初任給が27万って書いてある!
しかもそこに家賃補助とかの手当が増えたら手取り30万超えるの?うれしい!
実はこれ、大きな落とし穴です。
会社に所属すると、会社側が給料から直接税金などを引いたうえで渡されるのが手取りになります。
給料=手取りではありません。
手取り=給料ー各種税金など
となります。
全国平均で手当などを含め、給料は27万円前後です。そこから保険や年金、各団体ごとの会費など諸々引くと、看護師1年目の平均は
・夜勤なしで20万前後、夜勤ありでも数万円ほど上乗せされる程度でしょう。
手取りで30万を超えるのはかなり先の話になりそうです。

【豆知識】
所得に応じた税金が引かれていきますが、この計算は「一年前」の給料で変わります。
つまり、2年目以降は引かれる額がさらに追加されるということです。
一年目でどれだけ貯金できますか?と聞かれますが、2年目のほうが実は貯金ができない…なんてことも。
計画的な貯金をおススメしますよ。
また、看護師のような資格を持っている人は、給料の基本が違います。
それは次の章で解説します。

看護師1年目のボーナス額とは
給料の次に気になるのはボーナス、つまり賞与についてだと思います。
ここでも給料=手取りだと思っている人には大きな落とし穴が待っています。
そもそも、ボーナスはどのように算出されるかご存じですか?一年を通して働いた給料に見合った計算方法を用いています。
一年目の夏のボーナスが少ないのは、4~6月までしか働いていないため、その3か月ほどで計算されたボーナスになるからです。二年目からはボーナスの金額は安定してきますのでご安心ください。
では、落とし穴とは?

看護師のような有資格者には、職能給と基本給が存在します。
ボーナスは基本給のみをもとに計算されるケースが多いことは意外と知られていません。
つまり、同じ給料だとしても
基本給20万+職能給10万=給料30万の人と
基本給5万+職能給25万=給料30万の人では
圧倒的にボーナスの額が変わります
就活をするときに、一度は確認するところがありますよね。
そう、「賞与〇ヶ月分」と書いてあるところです。これを詳しく解説すると⇩
例
賞与4か月分と書いてある
・夏と冬に2回のボーナスのため、夏2か月分、冬2か月分となる
⇩
・基本給や職能給の表記は基本的にないが、4月の給与明細をみるとどうやら基本給は10万、職能給が15万らしい
⇩
基本給のみで計算するため、基本給10万×4か月=40万
⇩
それを2回に分けるため、夏と冬のボーナスはそれぞれ20万ずつ(2年目以降)
⇩
いつも手取りが20万だとすると、給料1か月分がもらえるという計算にあたる
⇩
つまり手取りだけで見た一年で手元に残る金額は
「12か月×20万+ボーナス40万=280万円」
年収を計算すると
「12か月×30万+ボーナス40万=400万」
結論
・手取り年収は280万円
・就職サイトなどにある年収数字は400万
その差120万!
これが落とし穴の種です。
ここまで聞いて
「そんなに低くなるの?」と思った方
一般企業に就職した人よりも年収、手取りともに高いのは「職能給がある」おかげです。看護師は会社員よりも稼いでいます。この数値を見ても落ち込まないでください。
基本給のみで構成された手取り…なんて想像するまでもありません。
看護師はつらい仕事ですが、ほかの一般会社員1年目と比べると給料は高いほうです。
看護師は残業代が大きい
さらに給料に対しての救済措置があります。
それは「残業代」です。
残業代はいくらでるのか?その計算方法は実に簡単です。
時給×1.25倍=残業代の時給
※さらに詳しい情報もありますが、労働基準法で定められているのでどこでも一律です。
では、1日2時間の残業をしたとしましょう。
2時間×20日(1か月で働く日にち)=80時間
時給を1500円だとしても
1500×80=12万

正直な話、残業代を分単位や時間単位でもらえない事なんて日常茶飯事です。
むしろ同級生から「しっかりと残業代を払てもらえてる」と聞くほうが珍しい時代。
ここにサービス残業という文化が残っている時代を感じます。
病院によっては
・一年目から残業代の申請なんておこがましい
・1年目は仕事を覚える時期だから、それは自分のため(サービス残業になる)
・勉強会は任意のため残業代に含まれない(実質の強制)
・数か月後から少しずつ申請できる
僕の実体験です。ほかの病院、病棟はわかりませんが、かなり厳しかったです。

インターンでは
Q.残業時間はどのくらいですか?
と聞いても、残業代として払っている時間しか記録がないため残業時間が少ない=いい職場と勘違いしてしまうケースもあります。
Q.残業代は適切に出ますか?
という聞き方をしたほうがいいでしょう。
これもテクニックです。
Q.いつも何時ごろに帰れますか?
という質問も有効です。パンフレットやHPに書かれている時間と照らしあわせることでより詳しく勤務状況について知れますよ。
看護師の給料は福利厚生に左右される
見落としがちなお金として「福利厚生」があります。
※ここでいう福利厚生は給与以外で移動するお金全般と解釈ください
「給料!」「ボーナス!」ばかりに気を取られがちですが、福利厚生一つとっていても雲泥の差があることがわかります。
簡単にまとめてみました⇩
・家賃補助(1人暮らし):数万円
・交通費(距離に応じて):数千円~1万
・駐車場代(病院に車で出勤する人):支払いになる
・〇〇会費:支払いになる
・旅行補助金:提携先のホテルの宿泊費など一部補助
・学会参加費:移動、参加費などに一部補助
・食事補助金:社食の場合半額サービスなど
なんといっても一番大きいのが「家賃補助」です。
僕の働いていた病院を一例として紹介すると…
1年目~2年目:3万円補助
3年目~:補助なし
このくらい変わりました。また、友人の働いている病院では…
1年目~退職まで:一律2万円、条件付きで2万5千円
という場所もありました。
ここでも大きな差が生まれてきます。税金やキャリアアップにより年収が上がると思いきや、実はそこまで変化がない。
「あれ?」と思う方もいるでしょう。
そこに「福利厚生」の落とし穴があります。
就業規則やに書いてある福利厚生について一度目を通しておきましょう。インターンや資料請求でもらえるパンフレットにも記載があるはずです。

僕は実家から近い病院を数件、希望先を3件ほどパンフレットを取り寄せました。
そこで「数年働いたら転職したい」のか、「ここでずっと働きたい」のかを決めるきっかけになりました。
・実家から通うから
・寮が安い
このような理由もあるでしょう。仮に実家から通う場合、家賃補助はいらないため、ほかの福利厚生が有利な場所に就職することも視野に入れれます。
すべての福利厚生が完璧!という病院は稀です。自分のニーズに合った福利厚生を提供している病院を探しましょう。
いろいろな記事でも話していますが、就活は「情報戦」です。
事前にどのような情報をつかんでいるか、共有できるか、調べられるかの力が将来をかなり左右します。
パンフレットを取り寄せるのなどとても簡単ですよね。ネットで調べた情報が更新されていない場合もよくあることなので、まずはパンフレット、そしてインターンや合同説明会に参加することをおススメします。

まとめ
今回は看護師の給料事情について「かゆいところに手が届く」内容を詰め合わせました。年収と手取りの違いさえ知っていれば、逆算して「このくらい稼ぐことができる!」と指標になりますよね。
看護師1年目の事情についてもっと知りたい方はこちら⇩
以上!

