言語の習得について
人間は生まれながらに話せるわけではありません。実は言葉を正確な音として使えるのはとても大変な作業になっています。
小さな子がよく濁音をうまく言えない、長文を読むと噛んでしまうのがいい例です。
大人の私たちですら日常で間違えることもあります。
今回はそんな言語に焦点を当てて、一緒に勉強していきましょう!
1歳までの成長発達についてまだ勉強していない方はこちらも勉強しておくことをおススメします‼⇩
乳幼児期:6ヶ月~11ヶ月
この時期になると「喃語(なんご)」を話し始めます。
喃語とは、単語として成り立たない発声のことで、「あぁ~、ううぅ」などが当てはまります。この時期はまだ何か意味のある言葉を話せないので、育てる側は何を意図しているのか見極めることが重要な時期でもあります。
単語を発声するための練習期間だと覚えておいてください!
乳幼児期:12ヶ月~16ヶ月
1歳近くになると、ようやく意味のある単語を発声することが出来ます。ただ、いきなり文章で話すことなんてできないので、1単語を発声するだけになります。
例えば
「パパ」「ママ」「まんま」「ぶーぶ」
といった単語が代表的です。
また、1歳を超えたあたりから「大人の真似」をするようになります。

パパって言ってみて?

ぱ、ぱぁぱ
このような光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。両親はどちらが先にパパ、ママと呼ばせるかが一つの楽しみになっている家族もいる事でしょう。
1歳にもなれば人見知りも少しずつ無くなってきているので、祖父母や親戚の言葉も真似し始める時期になり、一気に会話に近づきます。
自宅にいながらピルを処方!最短24時間以内にお手元に。
幼児期:2歳
1歳で単語を一つ発声できた赤ちゃんは、2歳になるころに「2単語」話せるようになります。まだ文章での会話ではないので注意しましょう。
例えば
「ママ、おしっこ」
「パパ、だっこ」
などが言えるようになります。ただし、文章ではないので
「ママとおしっこ」
「ぱぱにだっこ」
のように単語同士をつなげる言葉はまだ難しい子がほとんどでしょう。
そして2歳半ごろになると「自分の名前」が言えるようになります。
2年半かけてようやく自分の名前なんですね。逆に言えば自分の名前よりも先に物の名前を憶えているのも不思議ですよね。
幼児期:3歳~4歳
3~4歳にもなれば後一年足らずで幼稚園・保育園に入園していきます。この時期だと簡単な文章を話すことが出来ます。
ついに助詞や接続詞が使えるようになるんです!
この時期の子どもと会話したことがある人は良くわかると思いますが、とにかくたくさん話します。今まで主張できなかった自分の思いを大人に聞いてもらうことが出来るので、たくさんお話に付き合ってあげましょう。
言語の獲得の暗記方法とは
ここまで読まれた方はお気づきも知れません。年齢と話せる単語の数に統一性がありますよね。
・1歳で1語
・2歳で2語文
・3歳~文章
この法則を覚えていれば、簡単に時期を分類することが出来ます。
1つ注意してほしいのが
「産声をあげて、泣いているんだからあれも喃語にならないの?」
という質問がまれにあります。
喃語は「意思をもって自ら話す」ことが大切なので、啼泣や産声では喃語とは言いません。
半年過ぎたあたりから喃語は始まりますので、注意して覚えていきましょう。
言語の発達で2歳ごろ【国試第99回】
第99回
言語の発達で2歳ころに可能になるのはどれか。
1.喃語を話す
2.音を真似る
3.二語文を話す
4.接続詞を使う
正解は一番ページ下です。
まとめ
今回は喃語から文章を話せるようになるまでを勉強しました。実習や初めての子育てですぐに判断できるのは言語や反射などになります。もっと細かい成長の評価もありますが、基本となる部分を疎かにしないように観察する目を養っていきましょう。
一歩ずつ!ですよ!
解答